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元NY州知事のGeorge Patakiが、2016年の大統領選に向けて立候補を表明した。これで、GOP(共和党)の予備戦に臨む立候補者は8名になった。
George Pataki Adds a Socially Liberal Voice to the Race for the G.O.P. Nomination
【New York Times:May 28, 2015】
その8名とは、
Ted Cruz 上院議員(テキサス州選出)
Rand Paul 上院議員(ケンタッキー州選出)
Marco Rubio 上院議員(フロリダ州選出)
Ben Carson 元神経外科医
Carly Fiorina 元HP CEO
Mike Huckabee 元アーカンソー州知事
Rick Santorum 元上院議員(ペンシルヴァニア州選出)
George Pataki 元ニューヨーク州知事
ここに、本命視されている、ブッシュ家の三番目の候補である、Jeff Bush(元フロリダ州知事)が加わる公算が高い。さらに、現職や元の州知事として、Scott Walker(ウィスコンシン州)、Chris Christie(ニュージャージー州)、Rick Perry(テキサス州)らが控えている。最終的には、10名を超える候補者の間で、来年年明けからの予備戦が争われそうだ。
Ted Curzを始めとして、Red States としてGOPの支持が強い南部を中心に立候補者が続いていたが、ここに来て、Rick SantorumやGeorge Patakiなど、東部のGOPからの立候補者も登場してきた。
大統領候補者の出自としては、上院議員と州知事が二大母胎だが、ようやく州知事からも候補者が登場することになった。上院議員出身の候補者が、総じて理念的なタイプであるのに対して、知事出身の候補者は実務的なタイプが多い。この点で、今後、候補者同士の間でのディベートで、具体的な争点が提出されることになる。
それにしても、デモクラット(民主党)の候補者が、今のところ、Hillary Clintonと、Bernie Sandersの二人であるのに対して、GOP側の立候補者が8人というのは興味深い。8年間のオバマのホワイトハウスの後を狙うだけに、新旧の実力者が登場してきている、ということでもある。
デモクラット側の話題が、もっぱらClinton Foundationを通じた外国政府とClinton Familyとの関係性を問われている――要するに、寄付先の外国政府/外国企業によって、将来、外交上の利害の衝突が生じたりはしないのかという懸念――のとは大きな違いだ。おそらくは、候補者の林立によって、今後のGOPの姿も新たに議論されていくのだろう。
2016年に向けて、ようやく本格的なキャンペーン選が始まろうとしている。