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2010年のCensusの結果が発表され、調査前から言われていた通り、サンベルト、つまり南部や南西部の人口が増加し、ラストベルト、つまり、五大湖周辺の工業州の人口が減少した。
South and West See Large Gains in Latest Census
【New York Times: December 21, 2010】
Census shows slowing US growth, brings GOP gains
【Washington Post: December 21, 2010】
South Gains in Census
【Wall Street Journal: December 22, 2010】
連邦議会の下院は、人口比で議席数が各州に配分されるため、Censusの結果を受けて、議席数の配分も変わる。州の議席数は、そのまま大統領選の際の選挙人団 (Electoral College)の数にそのまま反映されるため、それはそのままアメリカ政治への影響力の変化にも繋がる。
予定される議席数の変化は次のとおり。
+3 テキサス
+2 フロリダ
+1 アリゾナ、ジョージア、ネバダ、サウスカロライナ、ユタ、ワシントン
-1 イリノイ、ルイジアナ、マサチューセッツ、ミシガン、ミズーリ、ニュージャージー、ペンシルベニア
-2 オハイオ、ニューヨーク、
ざっくり言って、GOPの支持が高い南部や南西部の州が数を伸ばし、デモクラットの支持をしてきた東部や五大湖沿岸州が数を失っている。
今年の中間選挙で、GOPは下院の議席数を伸ばしたが、単純に考えれば、今回のCensusの結果はGOPに有利に働きそうだ。
年が明けると、2012年に向けた大統領選の動きが徐々に本格化するはずだ。とりわけ、GOPの候補が誰になるかに関心が集まる。今回のCensusの結果も、候補者選択に当たっても影響を与えることになる。