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CJRの苦悩

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2 Editors Resign at Web Site Linked to Journalism Review

【August 11, 2006: New York Times】

コロンビアジャーナリズムスクールのニュースサイトであるCJRDailygの編集者が辞任。

*****

とてもミクロな話だが、徴候的な話。

まず、コロンビアジャーナリズムスクールだが、ここはジャーナリズム養成のプロフェッショナルスクールで、有名なピューリッツァー賞の選定も行っているところ。

そこのオンラインサイトであるCJRDailyの編集者が辞任する。
オンラインスタッフの費用を手当てする手だてが見つからず、その一方で、スクールのディーンが、雑誌であるCJR(Columbia Journalism Review)の購読者数を増やすためにダイレクトメールによるキャンペーンを展開することに予算を割くことを決めたため。

オンラインジャーナリズムは展開したいが、ジャーナリズムの精神に則って無料でアクセス可能にすると収益が上がらない。けれども、ハードなジャーナリズムの姿を取ろうとすると、広告からは距離は置きたい。ということで、一種のジレンマに陥ってしまう。CJRに限らず、中から小規模のニュースサイトで似たようなことが起こっている。

人ごとではないのだが。