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【July 14, 2006: Wall Street Journal】
ユニクロのアメリカ進出を扱った記事。
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ブランド認知が低いから大変だ、とあるけど、それは、始まったばかりだから。
帰国してから、日本の会社で海外進出の話をすると、みんな判で押したように「中国」もしくは「アジア」と言っていたのに対して、いや、所得水準からいったら北米をちゃんと考えましょうよ、と主張してきていたので、今回のユニクロには是非ともがんばって欲しいと思う。
僕がNYにいた頃は、ソニーショックもあって、家電系はサムソンの独壇場。
日本ではこれほどまでに付加価値競争をしている携帯電話も、あるのは京セラだけ。
けれども、向こうの消費の実態が、日本ほどのスピードをもっていないことを実感した後だと、日本を商品開発市場にして、そこでの商品を海外展開する、というロジックをきっちり使う方がよいと思っていたから。
格差社会といわれていても、日本人の間の、1億数千万人に広く行き渡る商品情報の多さといったら、おそらく世界随一だろう。率直に言って、90年代に日本は消費の爛熟ぶりでアメリカをいつの間にか抜き去ってしまったんだと思う。
だから、日本商品をアメリカに、というのはとても思っていたこと。
がんばれ、ユニクロ。