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Marketer's Tactic Signals Big Shift In a TV Ad Ritual
【January 4, 2006; Wall Street Journal】
アメリカの地上波テレビのCM枠の売買が、どうやら買い手市場に移行しつつある、という話。
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視聴率の低下、多メディア化による分散化、などがいよいよ本格化しつつあり、広告主側に交渉力が移ってきている。
アップフロントは毎年春に、その年の秋から放映されるテレビシーズンのネットワークCM枠の8割を先物予約売買する取引のイベント。これはずいぶん前から大手広告主(例えばP&Gなど)から評判が悪かったのだが、どれだけ視聴分散が進んでも、最大のカバレッジを持つメディアが地上波テレビであったため、売上はむしろこの10年で伸びている、という逆説的な状況が続いていた。
とはいえ、一年間分の地上波テレビCMの8割を春先に確定させること自体、マーケティング予算の執行の上でフレキシビリティに欠けているという非難は多かった。今日のケースは、だから、視聴率低下が引き金になったというよりも、インターネット広告のGoogleのように、フレキシブルでかつフェアな市場売買が台頭してきたというのが大きな影響を与えているのだと思われる。
一番注意しなくちゃいけないのは、この記事がWSJの一面トップということかな。