FERMATは、情報化が進展した社会において基盤となるコミュニケーションの分野に照準しながら、この先の未来を予見するためのアイデアやパースペクティブを提供し、未来を引き寄せることに尽力します。
池田純一(いけだ・じゅんいち) Design Thinker
1965年生まれ。コロンビア大学大学院公共政策・経営学修了(MPA)、早稲田大学大学院理工学研究科修了(工学修士)。
(株)電通総研、(株)電通、を経て、ニューヨークのコロンビア大学大学院に留学。メディア・コミュニケーション産業政策・経営を専攻。帰国後、FERMATを設立。電通総研在職中は、情報メディア産業領域で、デジタル放送、ブロードバンド、を中心に、新規事業コンサルティング業務、政策調査研究業務に従事。電通転籍後は、電通上場に伴うデジタル化への対応としてインターネット、コンテント分野の戦略策定に関わる。官庁系委員会委員(衛星放送、コンテント流通、等)、早稲田大学非常勤講師、も務めた。
〈ポスト・トゥルース〉アメリカの誕生
─ウェブにハックされた大統領選─
〈未来〉のつくり方
シリコンバレーの航海する精神
ウェブ文明論
デザインするテクノロジー
情報加速社会が挑発する創造性
ウェブ×ソーシャル×アメリカ
〈全球時代〉の構想力
17世紀のフランスのアマチュア数学者Pierre de Fermat(ピエール・ド・フェルマ)にあやかりました。フェルマは生前、ディオファントスの著作である『算術』の余白に「私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる」と書き残しましたが、これが世に言う“フェルマ予想”(別名、“フェルマの最終定理”)でした。
この予想=見通しは、1993年に解決されるまで、約300年間に亘り、全世界の数学者の頭を悩ませ続けたのですが、同時に、その解決に向けた試行錯誤の中で、数学的に意義の高い(工学的な応用がなされた暁には私たちの生活にも影響を与える)多くの理論が副産物として生み出されていきました。
このエピソードは、「実現が困難だが、一定の見通しをもって、それが達成されるという予想」は、未踏の地を切り開くための大いなるカンテラになることを示している。
FERMATは、数学者フェルマのように、時に困難な問い、予想、を掲げながらも、人びとがその予想の下に、結集し、競い合い、その結果、様々なよき副産物を生み出すことにつながる指摘を行いながら前進することを目指したいと考えています。