ネットの上でニュースサイクルがどのように形成されるかについて、最近、アメリカではよく研究されている。以前のエントリーで紹介したのはCornell Universityのものだったが、今回はHarvard Universityのもの。

Hot Story to Has-Been: Tracking News via Cyberspace
【New York Times： August 4, 2009】

記事中にもあるように、mediacloud.orgというサイトを立ち上げている。

サイトの開発は、Harvard Law School所属のthe Berkman Center for Internet and Societyが行っている。

中心人物の一人であるYochai Benkler教授は、インターネット法の分野では著名な人で、Open化推進論者の一人。

MediaCloudで明らかにしたいと考えているのは、主に次の二点だという。

●インターネットは、アメリカ市民の声を広く掬い上げ広げる（記事中では、public sphereの開く、とある）ことに貢献しているのか。それとも、単に既存（マス）メディアが提供した情報を反復しているだけなのか。

●実際問題として、誰（の発言）がナショナルアジェンダを形成するのか。