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映像作家の登竜門としてのMySpace

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MySpace Filmmakers to Get Shot at an Emmy

【January 8, 2007: Wall Street Journal】

MySpaceにアップされた映像のうち、ユーザーからの評価が高かったものについては、エミー賞への応募費用をMySpaceが補填してエントリーさせる仕組みを導入する計画。

単に友達と映像をシェアするだけでなく、MySpaceという場が一種のオーディションの場になる、ということのようだ。MySpaceの方からすると、ユーザーのバズとアクセスを増やす「力作」の映像を求める。アマチュアにプロへの道を開くわけで。アマチュア側にインセンティブをつけることになる。

エミーの方にしても、この10年マンネリ化した大作主義がいつまでも続くとは思っておらず、いわゆる「新風」が欲しいところ。

といって思い出すのが、90年になるかならないかの頃に、TBSの深夜にやっていた「エビ天」のこと。高城剛や市川伸一が評者になって、ショートビデオクリップについてああだこうだ言っていた番組。先行してバンドブームを引き起こした「イカ天」のビデオ作家版を行うというものだった。記憶は定かではないのだけど、飯田穣二のような人が結構トンだ映像を流していたように思う。結構前衛的だったと記憶している。

当時はVTRの普及過程でレンタルショップもまだ中小が乱立しているような状態で、映像制作も手軽になったとはいえ、ハンディカムほどには大衆化されていない時代。世の中的には、マルチメディアと言い始めた頃で、BSやCSの登場に、素朴に「コンテントの時代」を信じられるような時代だったように思う。

で、これに似たことをMySpaceでやろうということ。