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Wi-Fi+VoIP=パソコン電話

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Vonage to Sell Wi-Fi In EarthLink Deal

【January 8, 2007: Wall Street Journal】

Wi-FiインターネットサービスであるEarthlinkのサービスエリア拡大を、Vonageが支援する。

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Earthlinkは現在、サービスエリア拡大のため、各地で市政府と交渉中で、つい二日前、サンフランシスコ市とサービス提供の承認、契約ができたところ。

San Francisco to Go Wireless
【January 6, 2007: New York Times】

こちらはいわゆるmunicipal Wi-Fi(市営Wi-Fi)ではなく、サンフランシスコ市についてはEarthlinkが提供を行う、というもの。日本では、速度や広域性の点から、Wi-Maxの方に関心がよってきているように思うけれど、アメリカの場合は、とにかく接続可能性を高める方向にまず向かう。もっとも、日本の場合は、所得格差によるサービス提供の差別化が事前に封じられて、サービス提供時には接続可能性自体に差別がつかずにいきなりサービス内容の競争になるから、そういう「○×デバイド」のような話は表面化しにくいのだけど。

とまれ、こうしたWi-Fiによるアクセスの上で、Vonageが電話サービスを提供する。

Wi-Fi+VoIPで携帯電話のようなことをパソコンで行う、というもの。

NTTの光電話のせいで、日本ではIP電話も「旧来の電話」のイメージで捉えられがちだけど、インターネットで電話サービスを行うなら、実は端末イメージはもっと自由なはず。パソコンにインカムをつけて話すのは、成田のラウンジで外国人を中心によく見かけるけれど、ああいう感じ。僕らの頃はあまりやってなかったけど、最近だと海外に子供を留学させた親が子供と話すのにVoIPを使うケースがあるようだけど。

パソコン電話がいい、というわけではないけれど、組み合わせの仕方は自由なのだ、という発想自体は大切にしたい。日本は、最初に合意を取りすぎて、ストライクゾーンが狭すぎる。人文系の人ならパワーといって、権力なり暴力なりという日本語で表現しそうな見えないプレッシャーがある。あ、これもまた別の話か。