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As Yahoo Falters, Executive's Memo Calls for Overhaul
【November 18, 2006: Wall Street Journal】
Yahoo Internal Memo Urges Major Shake - Up, Job Cuts
【November 18, 2006: New York Times】
米国Yahoo!の経営陣の一人であるBrad Garlinghouseの社内メモへの言及。
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今のヤフーのサービスはピーナッツバターのようだ。
広く薄いサービスの提供にとどまっていて、
選択と集中が欠けている。
部門間の協業関係も築けていない。
功労者の報酬も明確でない。
そのため、進取の気性に溢れる人材、イノベーティブな人材、がヤフーから流出してしまう・・・。
いかにもハーバードMBAが書きそうな、組織の立て直しをうたったメモ。
いまだにアメリカでは最大のunique visitor数を誇るものの、
Googleの躍進、MSNの追撃、AOLの無料化、MySpaceの急成長、
と競合との関係はぴりぴりしている。
先行しているがいつでもふるい落とされそう、とうあたりが、
ヤフージャパンの一人勝ちを許している日本と随分状況が異なる。
確か、孫子の兵法の中に、「戦わずして勝つ」というのがあるけど、ヤフージャパンの場合は、その意味で、威嚇が効いて、競合の挑戦精神を事前にそいでいるところがあるのかもしれないが、こうしたアメリカの動きをうけて、戦況が変わる、ということも起こりうるのかも。