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For Hedge Funds, Backing Cruise Could Prove to Be a Risky Business
【August 24, 2006: Wall Street Journal】
バイアコムの総帥サムナー・レッドストーンによる、トム・クルーズ切りに関わる話。
彼らの確執はさておき、とにかく、近年のハリウッドは、社内ではなく社外のプロデューサーによる企画開発がないとやっていけないということ、しかも、ここのところは、キャスティングの安定性から、プロデューサー自身に大物俳優が就く、というのが常態化していること。これは、映画興行の収益がどんどん下がり、その一方でマーケティング費用が上昇の一途をたどっていることの必然ともいえる。要するに、リスクを下げることが重要だ、ということ。その意味では、ちょっとレベルは異なるけど、日本のテレビが、特定のタレントやお笑い芸人で占められてしまうことも同じような現象の表れともいえる。
裏返すと、ハリウッドメジャーは金融資本、流通資本になりさがっている、ということ。こちら側は、日販やトーハンのような取り次ぎに近い。