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Cisco, AT&T buy internet video foothold
【June 26, 2006: Financial Times】
インターネットビデオサイトのAkimboに、AT&TとCiscoが資本参加。
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ちなみに、Ciscoは今年に入って、アメリカのケーブル向けSTB製造メーカー最大手のScientific Americaを買収している。また、AT&Tは、先日、ネットとテレビの統合サービスであるHomezoneを発表したばかり。
AT&T+Ciscoの動きで、インターネットビデオサイトベンチャーに資金が集まりそうな勢いにある。
今年の、ネットワーク広告のアップフロントは結局、前年より微減の売り上げで、もっぱらネット映像視聴の拡大を広告主が加味したからだ、といわれるし、当の三大ネットワークもインターネット上での番組視聴を可能にしている。
政策当局は政策当局で、改めて、メディアオーナーシップルールの見直しを図ったり、BB回線使用の公平アクセスを巡るNet Neutralityの議論を始めている。
著作権の扱いについても、RIAAがP2Pを利用する音楽愛好家を訴える、という陰惨な事態の社会的影響を勘案してか(音楽業界はアメリカでは強欲な悪の存在として表象されるようになっている)、映像系については、当初から、ネットの口コミ的効果を何とか飼い慣らそうという動きが見られる。
で、無料利用、というと誰かがサポートしなければならないので、結局、それは、広告という形態に行き着くし、その一方で、GoogleやMSのような、無料ソフトウェアの提供もまた「広告」という形でサポートされようとしている。
そして、AT&TやVerizonのような通信系の会社が、映像伝送を、有線・無線を問わず、提供しようとしている。
ハリウッドはハリウッドで、DVDセールスがないと投資家に逃げられるような、完全に「映像資産に関する不動産業者」のような、キャッシュフローの回し屋になっているし、・・・。
いやはや、アメリカはその気になったら、一気にギアが入る。
今年は、アメリカでは大きな動きが本格化しそうな気がします。