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Pressuring Microsoft, PC Makers Team Up With Its Software Rivals
【February 7, 2006: Wall Street Journal】
DellやHPをはじめとするPCメーカーが、Microsoft以外のソフトウェア会社(といっても、記事の中心はGoogleだけど)と提携し、出荷時のパソコンにバンドルする契約を締結する方向にある、という観測記事。
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PCへのバンドルといえば、Microsoft製品がもはや当たり前の感覚になっているけれども、その一等地に他のソフトウェア会社が入れるかどうか。
既に、UNIXベース、インターネットベースの、ネット・セントリックな環境が定着しているから、ソフトウェアの配布もネット経由のダウンロード、というのが当たり前になっている。
けれども、検索連動型広告を機に登場した、“Right time. Right place”を旨としたRelevancy重視の広告配布には、ロボットによるリアルタイムのコミュニケーション活動のモニターが必要なわけで、そのためにはメールやメッセンジャー、さらにはインターネット電話などの、コミュニケーション・ツールのユーザーベースを増やすことが必須となる。
というわけで、90年代後半にも言われていたけど、OSではなくブラウザがユーザーにとってのプライマリー・インターフェースになることで、ソフトウェア会社の力関係に微妙な揺らぎをもたらすことになる、という見通しが、現実的になってきたといえる。もっとも、この場合、ブラウザというのは、物理的なインストールベースもさることながら、ユーザーにとっての(その意味では社会にとっての)立ち上がりの感覚、実定性でもあるのだが。