10月23日に青土社から、拙著
『デザインするテクノロジー 情報加速社会が挑発する創造性』
が発刊されました。
都内の大手書店の店頭には並び始めましたので、よろしくお願いします。
また、アマゾンはここです。 → こちら
なお、東京池袋にあるリブロ本店では、本書の出版を記念して選書フェアを開催していただいています。 → こちら
本書を執筆するにあたって参考にしたり、本書を読む上で副読本となるものを40冊選び、それらに簡単な解説もつけました。池袋駅を利用される方は、そちらを覗いていただくと、本書の雰囲気のようなものもわかるかと思います。
いずれにしても、前著の『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』(講談社現代新書)と違って、新書ではなく単行本であるため、書店ならどこでも配本されるというわけでもないと思われますので、ターミナル駅の大手書店なり、アマゾンのようなオンラインストアをご利用いただく方がよいのかもしれません。
内容については、ネタバレにもなりますので、今のところは、『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』と双子であり兄弟であるような内容ということに留めたいと思います。
時期的には、クリス・アンダーソンの『MAKERS』の翻訳の出版と被ってしまいましたが、基本的にはPC同様、リバタリアンでパーソナルなエンパワーメントという、いわゆるシリコンバレー精神の延長線上で構想されている『MAKERS』と対比させながら読むのも一つの手かもしれません。
(ちなみに、『MAKERS』は、選書40冊の中に加えてあります。)
ウェブはアメリカが発祥の地であり、この『MAKERS』のように、常にアメリカから新たなアイデアや着想が届けられ、それを翻訳本の形で手に取ることが、2010年代に入ってから当たり前になっていますが、それらを単に一過性のアイデアや読み物として消費する、あるいは単に言説のネタとして利用するのではなく、実際に次のステップに繋げるためには、きちんとそれらを受け止め、時間をかけて消化することが必要だと思っています。
このFERMATサイトでは、基本的にそのような消化のための視点を折に触れて書いてきましたし、『新潮』で連載中の『アメリカスケッチ 2.0』でも、単著の『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』でも、そのような消化に役立つ視点を扱ってきたつもりです。もちろん、『デザインするテクノロジー』にも、主にはコンテントサイドから見た時の、ウェブを起点とした文化活動全般を受け止め消化するための視点を見出すことができるのではないかと思います。
ということで、どうぞ、新著『デザインするテクノロジー』、よろしくお願いします。