1950年代、アメリカのテレビ・ジャーナリズムの黎明期に、CBSの“CBS Evening News”のアンカーマンを務めたWalter Cronkite氏が亡くなった。享年92歳。
各紙とも速報(にもかかわらずかなり大部)として、追悼記事を掲載している。
Walter Cronkite, Voice of TV News, Dies
【New York Times: July 17, 2009】
Legendary CBS Anchor Walter Cronkite Dies at 92
【Wall Street Journal: July 17, 2009】
America's Iconic TV News Anchor Shaped the Medium and the Nation
【Washington Post: July 17, 2009】
1960年代から70年代にかけて、アメリカが、内外問わず、最も激動の最中にあったときに、当時新興メディアであった「テレビ」でジャーナリズムのあり方を模索し実践した人物の一人。
アメリカのジャーナリズムが様々な意味で転機を迎えようとしているときに、"the most trusted man in America"と称えられた伝説的なジャーナリストが亡くなったわけで、同じく先日亡くなったMichael Jackson、あるいは、Robert McNamaraと同様、アメリカの歴史に一区切りをつけてしまうことになるのだろう。
この後、Cronkiteを追悼する様々な言説がしばらくの間流通することになるだろうが、追って、その様子についても取り上げたいと思う。