大統領選の時はPolitical strategist、現在は、オバマのチーフ・アドバイザーを務める、David Axelrod (愛称“Ax”)と、彼の部下のEric Lesserを紹介した記事。

And Now, Starring in the West Wing: Ax & Lesser
【New York Times： June 12, 2009】

ホワイトハウススタッフのたわいのない日常をスケッチしたような記事で、とにかく読んでください、としかいえないような感じのもの（笑）。

むしろ、こうしたスタッフの人となりを取り上げるような記事を通じて、ホワイトハウスへの距離感を縮め親近感を醸成しようとするコミュニケーション上の意図が、たぶんAxにはあるんじゃないのかな、と。その意味では、Axはカラダをはっていてエライ！、ってことになるのだけど。道化もできるってのは、なかなかどうしてすばらしい。

ところで、記事の中で、Aaron Sorkinがシナリオを書いたテレビドラマシリーズの“The West Wing”のことが触れられている。多分、オバマのスタッフは、このテレビシリーズが与えた、デモクラットの大統領のイメージをかなり意識していて、折に触れ、引用を試みようとしているように思える。

去年の大統領選の直前に、オバマは30分のインフォマーシャル番組をテレビのプライムタイムに放送したのだが、あの番組のつくりもかなり“The West Wing”のイメージを引用していたと思う。
（関心のある人は、次のエントリーもどうぞ：
Obama's 30-minute Infomercial
Obama’s 30-minute infomercial （分析編）　　　）

とはいえ、実際に政策立案を担当するスタッフたちは、主義主張や立場から往々にして対立は免れないので（たとえばNYTのこの記事。経済政策チームはSummnerとの距離感が難しくなってきているらしい）、道化の役を担えるのは、コミュニケーションズ・スタッフの周辺に限られてくるのかもしれないけれども。

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どうでもいいことだけど、一番上の、Ax&Lesserの記事、NYTのセクションが、“Fashion & Style”となってるところも、そこはかとなく可笑しい。