WSJの速報では、政権移行にあたり、FCCの新委員長には、オバマのテクノロジー・アドバイザーであるJulius Genachowski氏が任命されそう、とのこと。
いくつか彼の情報を箇条書きにすると:
・46歳。
・Harvard Law Schoolでオバマと同期。
・クリントン時代のFCCに勤務経験あり。
・FCC退職後は、バリーディラーのIACに勤務。
・最近、DCを拠点にしたVCであるLaunchBox Digitalを共同で設立。
IACでは、メディア企業に務めるロイヤーらしく、当初は一般的な企業弁護士として働き、その後、ビジネス・デベロップメント担当エグゼクティブになっている。
ITやメディア系企業のビジネスデベロップメントでは、新しいアイデアが出た場合、しばしば制度や認可の問題に突き当たることが多い。そのため、そうした領域に詳しい法律家が登用されることが多い。
(例の村上ファンドの村上氏が、ファンドに関わるような法律を作った後、その法律を活用する形でファンドを立ち上げたのに近い感覚。つまり、制度設計に一番明るい人間が、最初にその制度設計による果実を刈りに行くようなもの。こういうことは、猟官制もあって、政治と民間企業の間との行き来が多いアメリカではよく見られる。特に、FCC周辺は、ベライゾンやAT&Tなど巨大規制企業があるので、こうした動きが多い。多分、エネルギー関連でも似たようなことがあると思われる。)
オバマの選挙キャンペーンの頃からテクノロジー・アドバイザーを行っており、基本的にはnet neutralityなど、親IT寄りの政策を支持している模様。