大統領選まであと一日を切ったということで、アメリカのメディアはすでにwrap-up=まとめ・総括、にむかっているのだけれど(もちろん、the last-minute=最終局面での情報の乱舞ぶりは、さながらバナナのたたき売り状態で、これはこれで笑えるのですが)、そのなかで、なかばオバマの勝利分析に様なことも始まっていて、そこでは多分わかりやすさの点から、ネットの利用が挙げられることが多い(実際には、南部の攻略、とか、予備選段階からのred states対策とか、玄人向きの話はたくさんあるのだけど)。
で、大統領選当日を前にして、メディアの側もIT武装をしている、という感じで、中でも、このワシントンポストのサイトは、なかなかに優れものだと思う。
ベースは多分グーグルだと思うのだけど、地図情報を土台にしながら、各種メディアで、各地の情報をアップしていく。これを見ると、選挙当日というのが、同時多発的なイベントであることがよくわかる。nationwideの、国を挙げての一大イベントであることもわかる。
地図情報というのは、日常においては、もっぱら局所的な探索のために利用されがちだと思うが、こういう同時多発性のものについては、鳥瞰・虫瞰を容易に往復できるネットの機能が、「同時多発だけど一体感」という今までとは違う感覚、統合感を「感得」した気になれる、という点では、とても面白い。
先日書いたとおり、オバマの選挙戦でのネットの活用はこのあといろいろと分析されると思うけれども、その一方で、多分、アメリカの報道機関も、ネットの活用方法について、随分、オバマ陣営からは教えられたのだと思う。
いずれにしても、ネットを使ったコミュニケーション、プロモーション、ブランディング、・・・、等々で、メディアやコミュニケーションに関わる人々が、今回の大統領選から学ぶことは、とても多いと思う。