ヒラリーの立候補も決まり、2008年の米大統領選に向けた動きが本格化してきた。
たとえば、TIMEではこんな感じで特集をスタート。
Only 648 Days Until the Election!
【January. 25, 2007: TIME】
日本にいるだけだとわかりにくいと思うのだけど、この予備選から最終的に大統領候補が決まっていくプロセスは、おもしろいのです。さながら、三国志の実況中継を見るようだ、というか。各地の遊説、それも、アメリカ各週の諸国漫遊という感じで、東も西も、南も北も、中西部も何かも遊説しながら、決勝戦に臨む、というのは、少なくとも議院内閣制の日本では展開できない世界。
民主党、共和党それぞれで、大統領候補が絞られていくプロセス。だれが、副大統領候補として一歩引くか、という読み。支持者の活動とか。
はっきりいって、これは、祭りです。イベントです。
今は、半分下馬評段階だから、たとえばアル・ゴアは名乗りを挙げるのか?とか。クリントンのホワイトハウスとまっこうやりあったギングリッチ元下院議長が出馬するのか?とか。今回は、現職の正副大統領が選挙戦に関わらない、久方ぶりの選挙なので、まっさらの状態からの選挙戦。その分、おもしろい。
ちなみに、共和党側で出馬表明をしたジョン・マッケインはずっと情報通信周りにも関わってきた人。僕の記憶では、98年くらいに、通信自由化だけじゃなくて、放送自由化も世界中で行おう、などと言っていた人。
あるいは、元NY市長のジュリアーニ。彼の就任中に、Broken Window理論という、徹底的に予防警察に力を入れて、NYの治安を激しく向上させた人物。この話は、ケーススタディで留学時に学んで、興味深かった。今日のセキュリティ重視の社会管理体制の実践を大々的に行った人とも言える。
あるいは、民主党のバラック・オバマ。彼は、前回2004年の大統領選に併設された上院議員選挙で初めてワシントン入りしたわけだけど、彼が民主党大会でおこなった演説は、参加者がみな涙するようなすぐれもので、中継とはいえ、演説で人は泣くんだ、と随分驚いた記憶がある。
あるいは、前回ケリーの副大統領候補であった、ジョン・エドワーズ。
何にしても、この大統領選と、アメリカの政治メディアとのつながりはとてもとてもおもしろい。
折に触れて、大統領選とメディアという観点で、ウォッチしていこうと思う。